雪女・・・その2 その実態とは? 

 f:id:cm-0116:20171208153811j:plain

www.mmmone6.com

雪女の動作で白幣を振る・鏡を持つという姿は

生産と豊穣を司る山神に仕える巫女としての性格の

名残であると考えられているそうです 

f:id:cm-0116:20171208153726j:plain

青森では

雪女が正月三日に里に降り

最初の卯の日に山に帰ると云われ

卯の日の遅い年は作柄が変わるとされる

 

岩手県宮城県では

雪女は人間の精気を奪うとされている

 

新潟県では

子供の生き肝を抜き取る

人間を凍死させるなどといわれている

 

秋田県西馬音内では、

雪女の顔を見たり言葉を交わしたりすると

食い殺されるといわれている

 

茨城県福島県磐城地方では

雪女の呼びかけに対して返事をしないと

谷底へ突き落とされるといわれている

 

福井県でも越娘では

(こしむすめ)と呼ばれ呼びかけに対して

背を向けた者を谷へ落とすといわれている

 

岐阜県揖斐郡揖斐川町では

ユキノドウという目に見えない怪物が

雪女に姿を変えて現れるといわれている

 山小屋に現れていて「水をくれ」と言い

 云われたまま水を与えると

 殺されてしまいうそうです

 そこで、熱いお茶を出すべきといわれています

 ユキノドウを追い払うには

 「先クロモジに後ボーシ、締めつけ履いたら、

 如何なるものも、かのうまい」

 と唱えるとよいそうです

 

 

青森県弘前市の伝承で

正月元旦に人間界に雪女が来て帰っていく

 

岩手県遠野市の伝承で

小正月または冬の満月の日に

雪女が多くの子を連れて遊ぶ

 

吹雪の晩に雪女を親切にもてなしたところ

翌朝、雪女は黄金と化していた

「大歳の客」としての昔話の存在も

人間界を訪れる日程からしてみても

雪女の歳神(としがみ)的性格をうかがうことができ

歳神的性格と関連性あるとされる

 

山形県最上郡では

雪女は子供をつれて出現することも多い

同じような子連れの妖怪、産女(うぶめ)の伝承とも通い合う

産女=雪女 と伝えている

 

 

異類婚姻譚の類型の物語に登場することも多く

 

小泉八雲の「雪おんな」では

山の猟師が泊り客の女(雪女)と結ばれ、子供が生まれた

数年が経過した後

嫁にうっかり雪女と結んだタブーを口にしたため

嫁は自分こそ雪女だと明かすが

男との間に生まれた子がいたため殺さず

“子に万一の事があったら只では済まさぬ”

と告げて姿を消すタイプの昔話のパターンは

一般的に知られている

その発端は山の禁(タブー)を破ったために

山の精霊に殺されるという山人の怪異譚に多い

f:id:cm-0116:20171208153748j:plain

雪女の伝説は

山人の怪異譚と雪女の怪異譚の複合により

生まれたとする説もある

 

異類婚姻譚(いるいこんいんたん)※とは、

人間と違った種類の存在と人間とが結婚する

説話の総称

世界的に分布し、日本においても多く見られる

f:id:cm-0116:20171208120907j:plain

 

雪女の昔話はほとんどが哀れな話が多く

人生で侘しい者、子のない老夫婦、山里で独り者の男

吹雪の戸を叩く音から、自分が待ち望む者が

来たのではと幻想することから始まったとされている

その待ち望んだものと一緒に暮らす幸せを

雪のように儚く幻想した話であるとも言われている

 

それと同時に畏怖の感覚もある

遠野物語』にもあるように

吹雪が外障子を叩く音「障子さすり」と言い

雪女が障子を撫でていると

遅寝の子を早く眠らす習俗もある

「障子さすり」 のようなリアルな物言いにより

待ち望むものと訪れと恐怖とは

中合わせの関係であるといえる

 

 

 雪女の正体は

雪の精・雪の中で行き倒れになった女の霊

などと様々な言い伝えがある

 

少し童話的なのが山形県小国地方の説話で

雪女郎(雪女)は元々月世界の姫であり

退屈な生活から抜け出すために

雪と共に地上に降りてきたが

月へ帰れなくなったために

雪の降る月夜に現れるとされる

 

国文学者・古橋信孝は

季節としての冬は神々の訪れのときであり

讃えなければひどいことになりかねず

待ち望むと程でもなくあまり信憑性無い

季節の去来と関係した話なのではないでしょうか

風の又三郎」とも何処かで

繋がるのではないかと述べています

 

江戸時代の知識人・山岡元隣は

雪女は雪から生まれるという

物が多く積もれば必ずその中に

生物を生ずるのが道理であり、

水が深ければ魚、林が茂れば鳥を生ずる

雪も陰、女も陰であるから、

越後などでは深い雪の中に

雪女を生ずることもあるかも知れぬと言っている

 

f:id:cm-0116:20171208154825j:plain

江戸時代からの代表的な話として

近松門左衛門の「雪女五枚羽子板」

だまされ惨殺された女が雪女となり復讐する

雪女の妖艶で凄惨な感じがうまく使われている

 

ふる雪に

 まぎらす炎

    時こがす

 

 

 

http://amzn.asia/goi5UZm